
商品が覚えられないのは“才能のせい”じゃない
入社して間もない頃、誰もがこう感じたことがあるはずです。
「あれ、この商品どこの棚やったっけ?」
「似たようなのが多すぎて覚えられへん…」
でも実は、覚えるスピードに個人差はほとんどありません。
違いを生むのは「やり方」と「意識の持ち方」。
売場で迷子にならない人は、正しい順番で記憶しているだけなんです。
このページでは、現場で新人がすぐ実践できる「5つのステップ」で
“商品が自然に頭に入ってくる覚え方”を解説します。
🪜ステップ①:まずは“カテゴリー単位”で覚える
最初にやるべきは、「ひとつひとつの商品を覚えること」ではありません。
むしろ、最初に“グループ”=カテゴリーを意識することが大切です。
たとえば――
- 調味料 → しょうゆ・みりん・料理酒
- インスタント → カップ麺・袋麺・スープ類
- 朝食系 → パン・ジャム・シリアル
このように「商品同士のつながり」を頭に入れると、
個々の商品名を思い出せなくても、だいたいの位置関係が浮かび上がります。
💡POINT:1カテゴリーずつ“自分の担当エリア”をつくる感覚で。
今日は調味料、明日はお菓子…と少しずつ攻める方が記憶が定着します。
覚える順番を意識するだけで、頭の中の地図がどんどん広がっていきます。
👀ステップ②:視覚で覚える「パッケージ記憶術」
人の記憶の約8割は“視覚情報”から入ります。
つまり、「色・形・配置」で覚えるのが一番効率的。
実際の売場では、
- 色の特徴(赤=辛い系、青=だし系、緑=健康・自然系)
- 形の特徴(瓶・パウチ・袋など)
- 並び順の規則性(左から甘口→辛口など)
こういったパターンで視覚的に整理することで、記憶が圧倒的に速くなります。
🧠トレーナーのコツ:
棚をスマホで撮影 → 夜に見返して頭で“売場再現”をする。
これを1週間続けると、驚くほどスムーズに思い出せるようになります。
夜に再度見直すってのがポイントだね!
🛒ステップ③:手を動かして覚える「作業連動型」記憶
目で覚えるより、体で覚えるほうが圧倒的に早い。
商品補充・前出し・フェイス調整のとき、
「この商品は右端」「この段の真ん中」など、自分の動きと位置をリンクさせて覚えましょう。
手を動かすことで脳内に「動作記憶(プロシージャルメモリ)」が残ります。
これが、いわゆる“手が勝手に動く”状態。
💬例:「しょうゆを出すとき、自然に隣の味ぽんのフェイスも整えている」
→ ここまで来ればもう中級者。無意識で棚が整うようになります。
隣の商品まで手入れできている人は実は少ないんです
🧃POINT:「作業時間=勉強時間」。
覚えるために“座って暗記”より、“動きながら観察”が何倍も早い!
📦ステップ④:仕入れ・在庫の流れでつながりを理解する
商品を覚えるうえで大切なのは、「売場だけ」を見ないこと。
バックヤードや仕入れの段階まで理解できると、
商品が“点”ではなく“線”でつながります。
たとえば、
- どのメーカーから来るのか
- どの箱で納品されるのか
- どの通路・棚に振り分けられているか
これを知ると、自然と棚の構造が頭に残ります。
新人のうちから「売場=最終地点」と考えると、仕事の視野が一気に広がるんです。
💡トレーナーコメント:
“箱のロゴ”を見た瞬間に「どこの棚行きかわかる」ようになると、
あなたももう立派な“現場プレイヤー”です。
🎯ステップ⑤:定期復習で「記憶を資産化」する
せっかく覚えても、時間が経てば忘れます。
重要なのは、短いスパンで“思い出す訓練”をすること。
- 「この棚の右端って何があったっけ?」
- 「今週の新商品はどこに追加された?」
こんな感じで、自分に小テストを出すだけでも記憶は強化されます。
💬コツ:朝の開店前や閉店後に“1棚だけチェック”
「毎日1棚」が積み重なると、1か月後には全売場マスター。
さらに、後輩に教える機会があれば最高の復習になります。
「教える=最強の記憶法」です。
トレーナーになり、この「教える=自分の学び」は強く痛感します
🧩まとめ:商品を覚えるとは、“売場を理解する”ということ
覚えることは「暗記作業」ではなく「理解の積み重ね」です。
カテゴリー・パッケージ・作業・在庫・復習――
この5ステップを続けることで、
売場全体がひとつの“ストーリー”として見えてきます。
焦らなくていい。1日1棚、1カテゴリーで十分。
その積み重ねが、やがて“売場を語れるスタッフ”へと変えてくれます。
🌟トレーナーからひとこと:
覚えた数より、“気づけた数”を誇りなさい。
それが、グロサリーの真の成長です。


