売上が跳ねる棚づくりと、絶対に欠かせない準備

いよいよ12/23〜25、
クリスマス商戦の本丸であり、年間でも屈指の爆売れゾーンがやってきます。

第2章では「グロサリーはパーティー需要の土台を支える部門」であり、
“クリスマスはグロサリーが主役級に売上を動かせる日”
という話をしました。

👉 第2章はこちら

🎄✨第2章：クリスマス商戦の“グロサリーの役割”→クリスマスはグロサリーで決まる！売上を動かす「パーティー商品の設計術」 パーティー需要と“あと1品”を制する クリスマスの主役は生鮮…と思われがち。でも違います。 一般的にクリス...

そしてその力が 最大値 になるのが、
まさに 12/23・24・25 の3日間です。

お客様の目的が“迷い”から“買う”へ変わり、
棚のつくり方・導線の設計が
売上を最大化させる最後の仕上げになるタイミング。

この章では、
グロサリーが絶対に外せない「仕掛け」と「準備」 を
実務目線で整理していきます。

Contents
  1. 🎯 1. この3日間は「疲れた男性客」をどう動かすかで売上が決まる
  2. 🍽️ 2. 売上を最大化する黄金カテゴリーはこの7つ
  3. 🎨 3. 色の力を最大限に使って「パーティー棚」に仕上げる
  4. 🛒 4. 「買い忘れ救済棚」は3日間限定で最強になる
  5. 🧭 5. “視線 × 導線” の最終調整で売上が跳ねる
  6. 📝 まとめ

🎯 1. この3日間は「疲れた男性客」をどう動かすかで売上が決まる

12/23〜25の夕方は、
仕事帰りの男性客がピークになる“特殊な導線”が発生します。

男性客の特徴は…

  • とにかく“迷う時間を短くしたい”
  • 目に入ったものを買う確率が高い
  • POPよりも“視覚のわかりやすさ”を優先
  • カゴを持たず手で買うパターンも多い

だからこそ、
この期間の棚づくりのキーワードは 「一撃で伝わる」。

一瞬で伝わる売場作りが必要ですね！

✔ やるべきこと

  • パスタ横にチキン、グラタン横にホイップ
  • ジュース・ワインは“動線の中に置く”
  • 迷わせない大きめPOP
  • ケーキ素材は“前出し×色訴求”でとにかく見せる

“男性客が立ち止まる棚”を作れると、
売上が一気に加速します。

🍽️ 2. 売上を最大化する黄金カテゴリーはこの7つ

12/23〜25は通常の棚構成と売れ方が大きく変わります。
とくに売上を牽引するのは次の7カテゴリー。

  1. パスタ & ソース
  2. ピザ・グラタンなどの洋風惣菜素材
  3. ホイップ・スポンジ・トッピング
  4. スパークリングジュース & ワイン
  5. スナック & チョコ菓子
  6. 冷凍食品（パーティー系）
  7. 紙皿・カップなどのパーティー雑貨

これらのカテゴリーは 関連で売れて、関連で落ちる。
つまり、どれか欠けると
他の売上も連動して落ちる“連鎖型構造”になっています。

だからこそ、
欠品チェックの頻度アップは必須。
通常の倍速でチェックしてOK。

欠品については感覚を研ぎ澄ましておこう！！

🎨 3. 色の力を最大限に使って「パーティー棚」に仕上げる

この3日間は、陳列の技術が最も効果を持つ日。
特に 色の設計 は絶大。

  • 赤 → ホイップ・スポンジ・クリスマス箱
  • 緑 → パスタ・バジル系・クリスマスデザイン
  • 金 → ワイン・ジュースラベル
  • 白 → ケーキ素材で“清潔感”と“特別感”

色の三原則（赤×緑×金）を
棚の中に“塊で入れる”だけで、
棚が一気にクリスマス売場に変わります。

視覚がクリスマスなら、
お客様は 「あ、ここで全部揃うな」 と判断し、
買い上げ点数が自然に増えます。

色があたえる情報力は強力です！

🛒 4. 「買い忘れ救済棚」は3日間限定で最強になる

12/23〜25は
“あっ、忘れてた！” が一番発生する期間。

そのため 買い忘れ救済棚は普段の3倍以上の効果 を発揮します。

置くべきアイテムは…

  • クラッカー
  • 紙皿・紙コップ
  • チョコレート
  • キャンドル系（ケーキ）
  • パーティー用ジュース
  • 追加ホイップ・追加ジャム

✔ 置き場所の正解

  • ケーキ受け取り近く
  • チキン導線の真横
  • レジまでの“最後の5メートル”

ここに置くだけで
迷っていたお客様の背中を押せます。

🧭 5. “視線 × 導線” の最終調整で売上が跳ねる

12/23〜25は、視線設計が最も効く3日間。

✔ Z型視線

左上 → 右上 → 左下 → 右下
お客様の視線が自然に流れる方向。

✔ ゴールデンゾーン

お客様が自然に見る高さ：
120〜140cm

✔ これをどう使うか？

  • ホイップ・スポンジはゴールデンゾーンへ
  • パスタとソースは“横並び”でZのライン上に置く
  • ジュースは“手前に引く”だけで売上アップ

視線の流れを読んだ棚は、
“売場が勝手に売ってくれる状態” をつくれます。

👁️ 見せ方の科学⑤：Z型視線理論で“売れる棚の動線”をデザインする 視線を制する者が、売場を制する 人は商品を選ぶ前に、まず「見る」ことで判断しています。つまり、視線の動き方＝購買の思...

📝 まとめ

12/23〜25は、
グロサリーが店の売上を最大化できる最重要期間。

だからこそ…

  • “迷う時間を減らす”棚づくり
  • 売れる7カテゴリーの強化
  • 色で“パーティー売場”を演出
  • 買い忘れ救済棚で単価アップ
  • 視線 × 導線の最終調整

これを徹底するだけで、
売上の跳ね方が大きく変わります。

▶ 次回・第4章予告

次の第4章では、
「12/25深夜〜12/26朝の“地獄の切り替え”をどう乗り切るか」
――
クリスマス撤去から正月売場立ち上げまでの
“最も過酷で、最も重要な一晩” を完全に解説していきます🔥

📝 参考資料（外部リンク）

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