12/22~12/28 価格・競合・戦略・ブランド需要の最新4本

今週は、食品流通・スーパー売場の最前線に立つべきニュースが4本。
独禁法疑義に揺れる急成長SM、卵・日配の価格高騰、戦略的M&A、そして冬でも売れるプレミアムカテゴリーという、現場の売場・仕入れ・価格競争に直結するテーマばかりです。
一つひとつを現場目線で丁寧に読み解いていきます!

🔍 ① ロピアが独禁法違反容疑、公取委 “確約手続き” 適用へ

食品スーパー「ロピア」が、納入業者に従業員の派遣を要請し、商品の陳列などを無償で行わせていた疑いで、公正取引委員会(公取委)が行政処分にあたる「確約手続き」を適用したと発表されました。FNNプライムオンライン

公取委によると、ロピアは新規出店・改装の際に、2022年9月〜2025年6月の間で400社からのべ1万人以上の無償派遣を受けていたとされ、この行為が独占禁止法の「優越的地位の濫用」にあたる可能性を指摘されています。流通.biz
確約計画には、納入業者約400社に対して総額約4億3300万円の返金措置や、再発防止策・監査などが盛り込まれており、公取委はこれを認定しました。はてなブックマーク

📌 現場ポイント

  • 急拡大中のスーパーが納入業者に依存した“無償労働”を行っていた疑義が社会問題化。
  • 売場準備や新店展開の安さが魅力でも、取引関係の透明性とコンプライアンス強化がこれからの競争力に直結。

💬 トレーナーコメント

「売場の急拡大は“量”を生むけど、信頼と長期的な供給関係の構築がないと市場評価も顧客評価も揺らぐ。コンプライアンスは現場の棚づくりにも影響する視点やで。」

🥚 ② 卵価格「Mサイズ1キロ345円」

過去最高値を更新

今年12月、卵の価格が再び高騰し、Mサイズ1キロあたり345円に達する過去最高水準となりました。
これは「物価の優等生」と呼ばれた卵が、直近数年続く鳥インフルエンザや生産コスト上昇の影響を受けた結果とみられています。

卵の価格高騰は売場の基礎商品に直撃する事象
家計の主力食材である卵が高騰することで、家庭内調理の負担感や買物ポイントが根本的に変わりやすく、代替需要・簡便商品へのシフトが加速しています。

📌 現場ポイント

  • 卵は野菜・肉と並ぶ“必需品カテゴリー” → 値動きが消費者心理へ即直結。
  • 卵料理需要が高まる年末年始は、PB卵商品・冷凍加工品の訴求強化が必要。

💬 トレーナーコメント

「卵が高い=家計の根っこに刺さる値上げや。売場は価格だけでなく、提案・調理代替・簡便価値で応える棚づくりが勝敗を分けるで!」

🏪 ③ ベイシアが愛知のスーパー「トップワン」を買収

群馬を基盤に展開するスーパーチェーン「ベイシア」が、愛知県・岐阜県で食品小売を展開する「トップワン」(9店舗)を買収しました。日本M&Aセンター
この買収は2025年12月26日付で発表され、ベイシアグループの一員として連携を強化する狙いとされています。ベイシア

📌 現場ポイント

  • 地域密着型のスーパー同士の統合で、ネットワークと商品供給の強化が狙い。
  • トップワンが持つ東海地方の店舗網は、ベイシアの重点エリアと重なるため、配送・企画・MDの最適化余地が大きい。

💬 トレーナーコメント

「競合が激しい中でM&Aは“単なる規模拡大”やなく、地域密着×強み融合の勝ち筋づくり。PB強化や売場差別化はますます重要になってくるで!」

🍨 ④ なぜハーゲンダッツは12月でも売上が落ちないのか

プレミアムアイスの代表格、ハーゲンダッツ。通常アイスは夏に売れやすいものの、同ブランドは 12月でも売上が落ちず、むしろピークを迎えることも多いと話題です。久兵衛の暮らしのニュース

これは

  • 住環境の改善による“暖かい室内での嗜好品需要”
  • 冬にこそ“高品質×プレミアム体験”を求める消費傾向
  • 定番商品と期間限定戦略の両輪

という、消費心理とマーケティングの好循環が背景とされています。ITmedia

📌 現場ポイント

  • 冬商戦期に“プレミアム需要”を逃さない売場設計が差別化の鍵。
  • **PB商品でも「冬を意識した訴求・陳列・クロスMD戦略」**が効果的。

💬 トレーナーコメント

「冬でも売れる商品は理由がある。季節価値×情緒×ブランド信頼を掛け合わせた棚づくりは、他カテゴリーにも応用可能やで!」

📌 まとめ

今週の4本で見えたのは、

  • 取引関係の公正性
  • 食材価格の生活直撃
  • 地域競争の再編
  • プレミアム需要の戦略化

という、売場づくりに不可欠な4つの視点です。

売場では、
✔ 価格だけでなく提案価値
✔ 取引先・納入者との関係
✔ 地域ごとのMD・品揃え
✔ 季節・情緒価値の演出
を意識して、次の繁忙期に備えること。

🔗 参考リンク