
週間グロサリーニュース10/26~11/1 11月の価格高騰、卵も夏の猛暑による影響か、価格高騰に対抗すべく企業努力も様々
スーパーに行くたびに、「あれ?また値上がりしてる?」と感じること、ありませんか。
卵もお菓子も少しずつ高くなって、ペットボトルの形まで変わっている――。
でもその裏には、きちんとした理由があります。
原料や物流の高騰、環境への配慮、そして“安さ”だけではない新しい価値づくり。
今、食の世界は静かに変化しています。
今週のグロサリーニュースでは、そんな“暮らしと食の今”を映し出す4つのニュースをお届けします。
「値上げ」という言葉の向こうにある、企業の努力や新しい挑戦を一緒に見ていきましょう。
【NEWS①】11月の食品値上げは143品目に 菓子類の値上げが目立つ
📍帝国データバンクの調査によると、11月に値上げされる食品は143品目にのぼります。
その中で特に目立つのがチョコレートやスナックなどの菓子類。
原材料であるカカオ豆や小麦、砂糖の国際価格が上昇し、さらに包装資材や物流費も加わって、企業は価格転嫁を余儀なくされています。
メーカーによっては、価格を据え置いて“内容量を減らす”いわゆる実質値上げを採用するケースも多く、消費者からは「最近、量が減った気がする」という声も増えています。
こうした傾向は、“買い物の満足感”を左右する要素として今後も注目されそうです。
僕の好きなポテトチップスも最近60gから55gになってびっくりした!
また、値上げは単なるコスト増だけでなく、“高付加価値化”の流れともつながっています。
素材や製法にこだわったプレミアムラインを新設するメーカーもあり、「少し高くてもおいしいものを」という購買心理に対応する動きが広がっています。
🟩 トレーナーコメント:
価格の話題はネガティブに見られがちですが、売場では「満足感」や「価値感」を伝えるチャンスにもなります。
“高いけど納得できる”を感じてもらうために、素材・こだわり・食べ方提案を組み合わせて訴求するのがポイントです。
「値上げ=悪」ではなく、「価値の再発見」として伝える姿勢が求められます。
🔗 出典・参考:
11月の食品値上げ143品 菓子類目立つ―帝国データ
【NEWS②】卵の価格が再び高騰 “1パック300円超え”の地域も
📍全国的に卵の価格が上昇し、1パック(10個入り)で300円を超える地域も出ています。
背景には、夏の猛暑による鶏の産卵率低下、そして依然高止まりしている飼料価格があります。
2023年に話題になった“エッグショック”を思い出すほどの高値で、家計にじわじわと影響しています。
さらに、卵は惣菜・製菓・パン・加工食品など幅広いカテゴリーで使われており、業務用コストにも波及しています。
一部メーカーでは、マヨネーズやプリン、ケーキ類など、卵を多く使う商品の価格改定も検討されています。
生活者にとっても、卵は“毎日の必需品”。
安定供給が続くことが当たり前だっただけに、今後も天候や為替の影響を受けやすい点は要注意です。
卵は毎日のように使うから厳しいわ・・・
🟩 トレーナーコメント:
卵の価格上昇は、消費者の「食卓心理」に直結します。
売場では、卵の代替になる「豆腐・鶏むね肉・おからパウダー」などをセット提案するのが効果的です。
「卵の代わりにたんぱく質を摂る」提案は、お客様の生活を支える視点として信頼につながります。
🔗 出典・参考:
卵の価格が高騰 1パック300円超に…2023年のエッグショックに迫る高値、猛暑が影響か
【NEWS③】四角いペットボトルが増加中 “運ぶ効率”と“環境配慮”の狭間で
📍最近、スーパーやコンビニの飲料棚に“四角いペットボトル”を見かけることが増えていませんか?
これは物流の効率化と環境配慮の両立を狙った新しい取り組みです。
四角い形状はトラック積載時の“すき間”を減らすことができ、従来の丸型に比べて輸送効率が約15〜20%向上するといわれています。
形状でそんな変わるんだね!
一方で、成形コストやリサイクル工程の複雑さ、持ちやすさといった課題もあり、完全移行にはまだ時間がかかりそうです。
メーカー各社は、環境負荷を減らすためにペット樹脂の使用量削減や再生素材の活用なども並行して進めています。
“見た目が新しい”だけでなく、背景にある社会的課題解決の姿勢が問われる時代です。
🟩 トレーナーコメント:
四角いボトルは“未来志向のデザイン”です。
売場で「環境配慮型ボトルコーナー」を作り、商品が変わる理由を伝えると企業価値の理解にもつながります。
「形の違いには意味がある」――このメッセージをPOPで伝えることで、お客様の関心を引くことができます。
🔗 出典・参考:
「四角いペットボトル」が地味に増加中…キリンら続々採用も「複雑すぎる裏事情」
【NEWS④】ライフ社長が語る“価格戦略” 差別化のカギは“高付加価値”
📍日本最大級の食品スーパー「ライフコーポレーション」の岩崎社長は、
「当社にしかない高付加価値の商品やサービスを提供していく」と語っています。
値上げや競争激化のなかで、ライフは“価格だけではない選ばれ方”を目指しています。
オリジナルブランド「ライフプレミアム」や「ビオラル」など、品質とこだわりを打ち出した商品展開を強化し、
“毎日通うスーパーだからこそ感じられる満足感”を提供しようとしているのです。
値上がりしている今、高いと思わせないよう価値をあげることも戦略の一つだね
また、健康志向や時短ニーズ、エシカル消費など多様な価値観に対応し、ライフスタイル提案型の売場づくりも推進。
単に安さを競うのではなく、“選ばれる理由”をつくる姿勢が特徴です。
🟩 トレーナーコメント:
価格競争が続く中でも、“価値を伝える力”がこれからの鍵になります。
「高いけど納得」「同じ価格でも違いがわかる」――この体験をどう設計するかが、担当者の腕の見せどころです。
地域・客層に合わせた**「少し良いもの」提案**が、信頼とリピートにつながります。
🔗 出典・参考:
〈日本最大級・食品スーパーの価格戦略〉ライフコーポレーション社長・岩崎高治「当社にしかない高付加価値の商品やサービスを提供していく」
🧩 まとめ
今週の4つのニュースに共通しているのは、「値上げ=悪ではなく、価値を伝える転換期」ということです。
価格変化の裏には、企業努力や環境対応、持続可能な供給への工夫があります。
私たち消費者も、“選ぶ力”を持つ時代。
そして売場づくりの現場でも、“伝える力”が問われています。
変化の背景を知り、誠実に伝える――それが、これからのグロサリーの使命です。



