
― 陳列の技術①~⑦まとめ ―
売場づくりは、「感覚」ではなく「科学」で強くなります。
商品をただ並べるだけでは、お客様の心は動きません。
「どこに置くか」「どう見せるか」「何を感じてもらうか」――
その一つひとつに、実は心理の仕組みが隠されているのです。
私たちが日々立っている売場は、言いかえれば小さな“心理実験室”。
お客様の目線の動き・感じ方・記憶の残り方を意識できれば、
売場はただの陳列場所ではなく、「伝える場所」に変わっていきます。
これまでの「見せ方の科学」シリーズでは、
そんな“売場を動かす7つの理論”を学んできました。
バーチカル理論からハロー効果、そして終点効果まで。
この記事では、その①~⑦を振り返りながら、
今日からの売場づくりに活かせる“心理の地図”をもう一度整理していきましょう。
🪞① バーチカル理論:縦ラインで“選びやすく”
お客様の目線は縦のラインを上下に動きます。
ブランドやサイズを縦に並べることで、比較しやすく統一感が生まれます。
➡ 「選びやすさ」は“立ち止まる時間”を生むのです。
🪞POINT:縦の柱を意識して、「情報を並べる順番」を整えましょう。
👉 詳しくはこちら:見せ方の科学①:バーチカル理論で“縦の流れ”をつくる
🧠② 認知負荷理論:脳の“考える負担”を減らす
棚がごちゃつくほど、脳は「考えるのをやめる」傾向にあります。
余計な情報や似たPOPが多いほど、購買意欲は下がってしまいます。
➡ 見やすく・わかりやすく・迷わせないことが大切です。
🧠POINT:1フェイス1メッセージ。情報を絞るだけで売場が整います。
👉 詳しくはこちら:見せ方の科学②:認知負荷を減らす“シンプル陳列”
🎨③ ゲシュタルト原則:“まとまり”が美しさを生む
人の脳は、似たものを“ひとつのグループ”として認識します。
パッケージの色や高さをそろえることで、美しく整った棚に見えます。
➡ それだけで信頼感や清潔感がアップします。
🎨POINT:「そろえる」ことは、立派な販促テクニックです。
👉 詳しくはこちら:見せ方の科学③:ゲシュタルト原則で“まとまり感”を演出
💰④ アンカリング効果:“最初の価格”がすべてを決める
最初に見た価格が“基準”になる心理があります。
高価格を先に見せれば、次の価格が安く感じるのです。
➡ 見せ順ひとつで「お得感」は変わります。
💰POINT:エンド展開では、最初に“やや高め”の商品を置いてみましょう。
👉 詳しくはこちら:見せ方の科学④:アンカリング効果で“価格の感じ方”を設計
👁️⑤ Z型視線理論:視線をデザインする
お客様の視線は無意識にZの字を描きます。
左上から右下へ流れるその導線上に、主力商品やPOPを置くと効果的です。
➡ それだけで「気づかれる確率」が上がります。
👁️POINT:棚を“読む順番”で物語をつくりましょう。
👉 詳しくはこちら:見せ方の科学⑤:Z型視線理論で“視線の流れ”をデザイン
🌟⑥ ハロー効果:人気商品の“光”を隣に反射させる
売れている商品は、その“光”で隣の商品も良く見せます。
➡ 人気商品の隣に新商品や季節限定商品を配置して、連鎖販売を狙いましょう。
🌟POINT:「光る商品」を中心に、売場全体を照らしましょう。
👉 詳しくはこちら:見せ方の科学⑥:ハロー効果で“隣も売れる棚”をつくる
💬⑦ 終点効果:最後の印象が記憶を決める
お客様は最後に見たものを強く記憶します。
➡ 出口やレジ前に「ありがとうPOP」や「また来てね」の言葉を添えると、
“気持ちのいい終わり”が次の来店につながります。
💬POINT:最後の10秒こそ、最高の販促タイムです。
👉 詳しくはこちら:見せ方の科学⑦:終点効果で“記憶に残る売場”をつくる
✅ 現場チェックリスト
| No | チェック項目 | 理論 |
|---|---|---|
| 1 | 縦ラインが通っているか? | バーチカル |
| 2 | 情報が多すぎないか? | 認知負荷 |
| 3 | 統一感が出ているか? | ゲシュタルト |
| 4 | 見せ順に意図があるか? | アンカリング |
| 5 | Z型の導線を意識しているか? | Z型視線 |
| 6 | 人気商品の隣を活かせているか? | ハロー効果 |
| 7 | 最後に印象を残す仕掛けがあるか? | 終点効果 |
🗣️ MCトラッパーコメント
売場は“商品を置く場所”ではなく、“心理を設計する場所”です。
7つの理論をチームで共有して、
「なぜこの並びにしたのか」を説明できる売場を目指しましょう。
それが、プロのグロサリー担当者の第一歩です🛒🔥
🏁 まとめ
「見せ方の科学①~⑦」は、どれも“お客様の行動を理解するためのヒント”です。
売場づくりに正解はありませんが、理論を知っている人ほど工夫の幅が広がります。
今日の売場で「1つでも意識してみよう」と思えたら、それがもう進化の第一歩です。
陳列は、誰でもできます。
でも、“考えて並べる”ことができるのがプロです。
明日の売場を、ひとつ理論的に。
そして、お客様の「買ってよかった」をもうひとつ増やしていきましょう。
🛒✨ 見せ方の科学シリーズはここで一区切り。次回からは“陳列技術シリーズ”として、現場で使える実践編をお届けします!