
週間グロサリーニュース11/2~11/9 エッグショック再び、トライアルGOの大躍進、商品や業態の進化など
11月もいよいよ後半。
店頭では冬物・クリスマス商戦の準備が進む一方で、
「価格」や「原料」などの変化がじわじわと現場を揺らしています。
今週も、そんな“売場に関係のあるニュース”をピックアップ。
「卵の高騰」から「DX化」「PB戦略」「ドラッグストア再編」まで――
現場のヒントになる4つの動きを、トレーナー目線でまとめました。
【NEWS①】卵の価格が再び高騰 “クリスマスケーキの予約停止”も
📍 全国的に卵の価格が上昇しており、地域によっては1パック(10個入り)で300円を超えるところも出ています。
背景には、夏の猛暑による鶏の産卵率低下や、依然として高止まりしている飼料価格があります。
2023年の“エッグショック”を思い出すような高値が続き、業務用にも影響が拡大。
ケーキやプリン、マヨネーズなど卵を多く使用する商品の価格改定を検討する企業も増えています。
さらに、原料卵の仕入れ制限が発生しており、「そもそも入荷しない」という声も。
一部の製菓メーカーでは液卵への切り替えを進めるなど、対応に追われています。
卵は毎日の食卓に欠かせない食材だけに、家計への影響も大きく、今後も天候や為替の動向に注目が必要です。
🥚 卵の価格が上がると、「お弁当づくり」「朝食」「惣菜調理」など、あらゆる場面で“家計の実感”として表れます。
代替素材や節約レシピの提案が、これからの売場で求められそうです。
毎年楽しみのクリスマスケーキにも影響が出るなんて・・・
🟩 トレーナーコメント:
価格上昇を“売れない理由”にせず、「代替提案」で信頼を得るチャンスや。
豆腐・おからパウダー・鶏むね肉など、“たんぱく質で支える棚”を意識してみよう。
お客様の困りごとを“売場で解決できる”かどうかが、これからの腕の見せどころやで。
🔗 出典・参考:
“エッグショック”再来?卵の価格高騰で「クリスマスケーキの予約も状況次第で止めなければ」
【NEWS②】「トライアルGO」東京初進出 顔認証&自動値下げで挑むDX
📍 ディスカウント大手「トライアルGO」が、ついに東京都内へ初進出しました。
安さの理由は“徹底的なDX化”。支払いには顔認証システムを採用し、さらに値下げもAIが自動で判断するという仕組みです。
この省人化戦略により、人件費を抑えつつも店舗運営を効率化。
「人がいないのに安くて便利」を実現する、新しいディスカウントモデルが動き出しました。
🧠 売場で注目したいのは、自動値下げ=データ連動という考え方。
在庫・鮮度・販売速度をもとに最適なタイミングで価格を下げることで、“値下げミスのない売場”を実現しています。
「値下げPOPを貼る」から「値下げが自動で変わる」時代へ。
これまでの値引き文化が、大きく変わる可能性を秘めています。
値下げって結構大変な作業だから現場は助かるなぁ
🟩 トレーナーコメント:
DXは“人を減らす”ためのものやなく、“再現性を高める”ためのものや。
誰が担当しても同じ結果を出せる仕組みを作ること。
それが、これからの現場リーダーの仕事やで。
🔗 出典・参考:
「トライアルGO」東京初進出 安さの理由はDX 支払いは顔認証&値下げも自動に
【NEWS③】卸オリジナル商品が拡大中 国産原料と健康志向で差別化へ
📍 卸業者によるオリジナル商品(PB=プライベートブランド)の開発が活発化しています。
「国産原料」「健康志向」「付加価値型」といったテーマで差別化を図り、
従来のメーカーPBとは一線を画す“第三のブランド”として注目されています。
原料や製法にこだわった国産志向の商品が増え、
地元産素材や地域限定ラインなど、“ストーリーのあるPB”が増加中。
これまで「安いだけ」と思われがちだったPBですが、
いまや「安心」「高品質」「こだわり」をキーワードにした商品が増えています。
多少値段は高くても「素材にこだわった」をアピールポイントにしているPBもいっぱい出てきてます
🧩 売場では「卸PB=地域の声が生まれたブランド」として、POPや特設コーナーで訴求するチャンス。
「なぜこの商品を選んだのか」を語れる売場づくりが鍵です。
🟩 トレーナーコメント:
卸PBは、“現場の想い”が反映される商品群や。
値上げの時代でも、「価格+背景」で納得してもらうストーリーが必要。
“語れる棚”を作ることが、次の差別化になるで。
🔗 出典・参考:
卸オリジナル商品市場、国産原料や健康訴求で差別化、付加価値型オリジナル商品を強化
【NEWS④】ドラッグストアM&Aが加速 “食品強化”でスーパーと競合・共存へ
📍 ドラッグストア業界ではM&Aが相次ぎ、業界再編が進んでいます。
背景にあるのは「調剤・日用品・食品」の一体運営化です。
いまやドラッグは“薬を買う場所”ではなく、“生活を整える場所”へと変化しています。
食品を扱うドラッグも増え、スーパーと直接競合するケースが増加中。
一方で、「健康」「時短」「セルフメディケーション」といった価値観が重なり、
共存・提携の動きも出てきています。
🛒 消費者目線で見れば、「ドラッグでも食品が買える」「スーパーでも薬がある」状態が便利。
業態の垣根を超えた小売構造の変化が進行中です。
🟩 トレーナーコメント:
これからの競合は“業種”やなく、“お客様の生活時間”。
スーパーとドラッグの境界がなくなる中で、
“健康×食”をテーマにした棚提案が、共存の第一歩になるで。
🔗 出典・参考:
連載 小売業とM&A 第7回:ドラッグストアにおけるM&A活用の方向性
🧾 まとめ
今週のニュースを通して見えてくるのは、
「変化の波を、現場でどう使うか」というテーマです。
価格の上昇、DXの進化、PBの多様化、業態の融合――
どれも「変化」やけど、見方を変えればチャンスの芽でもあります。
売場ができることは、「ニュースをただ知る」ではなく、
「どう行動につなげるか」を考えること。
グロサリー担当者の視点から、日々の現場をアップデートしていこう💪


