値下げは「処分」ではなく、売上を作る“最後の仕事”

1月3日。
店内が一気に静かになり、年末の熱気が嘘のように消える。

このタイミングで多くの人が思うのが、

「あぁ…在庫残ったな…」
「もう値下げするしかないか…」

でも、ここで一つハッキリ言います。

1/3時点で在庫がある=失敗ではありません。
むしろここからが、グロサリーの“腕の見せどころ”です。

🎯 1. 在庫処理には「正しい順番」がある

正月明けに残りやすい代表格はこのあたり👇

  • 練り物(かまぼこ・伊達巻・なると)
  • 餅(切り餅・丸餅)
  • 正月向け菓子(個包装・詰め合わせ)

これを一気に同じ扱いで値下げするのはNG

▶ 正しい処理の優先順位

① 消費期限が短いもの(練り物)
② 使用シーンが広いもの(餅)
③ 代替が効くもの(菓子)

この順番を間違えると、
「まだ売れた商品まで値下げする」ことになります。

同じかまぼこでも1/3までは1本単位の商品は買い足し需要で売れたりします!3本セットなどは厳しいので値下げが必要になります

📌 参考データ

実際に、年末年始の食品購入動向を見ると
1/3以降は“用途が明確な商品”から動きが鈍る傾向が確認されています。

👉 日次POSデータで見る年末〜正月の食品購入動向
https://www.ksp-sp.com/opencts/2024/01/26/202312nenmatsu/

「用途が終わった商品」から、売り方を変える必要がある。
ここが在庫処理のスタートラインです。

🧊 2. 練り物は「正月棚」から外した瞬間が勝負

1/3以降も
「おせちコーナー」「正月棚」に練り物を残していませんか?

それ、もう見られていません。

▶ 正解は“用途の再定義”

  • おでん用
  • うどん・そばの具
  • 炒め物・お弁当素材

POP例👇

「まだ使えます!」ではなく
「おでんに」「普段の一品に」

場所も精肉・麺・鍋材料の近くへ移動。

お客様の食卓をイメージすることが大事!

👉 「売場を変えたら売れる」
これは多くの小売コラムでも指摘されています。
https://diamond-rm.net/sales-promotion/product-strategy/494589/

🍚 3. 餅は“値下げ前にやること”がある

餅はすぐに値下げしがちですが、
実は1月中旬まで“用途提案次第”で売れます。

▶ 値下げ前に試すべき売り方

  • 「朝食に焼き餅」
  • 「餅グラタン」
  • 「餅入りスープ」

POPのキーワードは👇
「正月」ではなく「日常」

価格はそのままでも、
場所とメッセージを変えるだけで動きが戻るケースは多いです。

🍪 4. 菓子は“静かに消す”のが正解

正月菓子は、
派手に値下げするとワゴン感・処分感が強く出ます。

▶ ベストな処理方法

  • エンド下段に自然に混ぜる
  • 「家族で」「来客用」POPを添える
  • 値下げ幅は小さく、段階的に

目立たせない=売れない、ではない。
「邪魔しない」売り方が一番強い商品群です。

💰 5. 値下げは“判断基準”を持つとブレない

最後に、値下げ判断の軸を整理します。

▶ POPで売り切る商品

  • 用途が広い
  • 価格感が日常と近い
  • 場所移動で意味が通る

▶ 値下げで売り切る商品

  • 用途が限定的
  • 期限が近い
  • 見切りが明確に必要

「値下げ=処分」ではありません。
売上を最後まで作るための戦略です。

判断を悩んだらチームで決めよう!

📝 まとめ:1月前半は“売場力の差”が一番出る

  • 在庫処理には順番がある
  • 場所と用途で売れる商品は多い
  • 値下げは最終手段でいい
  • POPと導線で、まだ売上は作れる

この1週間をどう扱うかで、
店舗の利益も、担当者の評価も変わります。

📚 参考リンク・データ