1/5~1/11― 2026年を見据え、売場は「考える場所」へ

2026年を見据えた小売業界の議論が、少しずつ現場レベルに降りてきています。
AIの普及、消費の二極化、そして売場そのものの役割の再定義――。
今週のニュースは、値上げや原価の話ではなく、**「買い物のされ方」「選ばれ方」**に焦点が当たっている点が特徴です。

売場は、ただ商品を並べる場所ではありません。
「どう見られ、どう判断されるか」を設計する段階に入っています。
それでは、今週の週間グロサリーニュースを整理していきます。

① AI普及で購買行動はどう変わる?

2025年の振り返りと2026年の展望

AIの普及により、消費者の購買行動は静かに変化しています。
検索・比較・口コミ確認といった行動がAIによって短縮され、
「売場に来る前に、ある程度決めている」お客様が増えてきました。

一方で、すべてをAI任せにするのではなく、
最終判断は売場で行うという傾向も依然として残っています。

👉 参考リンク
スーパー・ドラッグストアはAI普及による購買行動の変化【2026年の展望と2025年の振り返り】
https://l.smartnews.com/m-6VSVaNnW/sbVQHa

売場対応のポイント

  • AIでは伝えきれない「安心感」「納得感」を売場で補完する
  • POP・棚割は「説明」より「背中を押す役割」を意識する

AI時代の売場は、最後の意思決定を支える場所になっています。

② 消費は二極化へ

日本スーパーマーケット協会・岩崎会長が語る2026年市場

日本スーパーマーケット協会の岩崎会長は、
2026年に向けた市場のキーワードとして「消費の二極化」を挙げています。

価格重視層と価値重視層がはっきり分かれ、
「中途半端な商品」が選ばれにくくなる構造が進行しています。

👉 参考リンク
「消費変化に二極で対応」日本スーパーマーケット協会岩崎会長 26年市場を展望
https://l.smartnews.com/m-6WIcT0WY/hZzHOc

売場対応のポイント

  • 安さを打ち出す売場と、価値を語る売場を分ける
  • 全商品で平均点を狙わない

これからの売場は、
「誰に向けた棚なのか」が明確であることが重要になります。

③ ゴールデンゾーンの鉄則

客は「やや下」を見ている

買い物中のお客様は、実は目線がやや下を向いている。
この前提に立って設計されたのが「ゴールデンゾーン」の考え方です。

売れ筋商品が、自然に目に入る位置にあるかどうかで、
売場の実力がはっきり分かれます。

👉 参考リンク
買い物中の客はやや下を見ている!?スーパーの実力がわかる「ゴールデンゾーン」の鉄則
https://l.smartnews.com/m-6Vwpd3oI/mASQ9r

売場対応のポイント

  • 主力商品を“手に取りやすい高さ”に配置する
  • 上段・下段は役割を分けて使う

ゴールデンゾーンは理論ではなく、
毎日の売上に直結する基本技術です。

④ ゴールデンゾーンは「管理」で決まる

並べたあとが勝負

ゴールデンゾーンは、一度作って終わりではありません。
欠品・乱れ・フェイス崩れが起きた瞬間に、効果は失われます。

売れる売場ほど、
「並べ方」よりも「維持の仕方」に力を使っています。

👉 参考リンク(同上)
https://l.smartnews.com/m-6Vwpd3oI/mASQ9r

売場対応のポイント

  • ゴールデンゾーンは最優先でフェイス管理
  • 忙しい時間帯ほど“触る場所”を決めておく

売場は、作業量より判断の質で差が出ます。

まとめ|2026年に向け、売場は「選ばせる場所」へ

今週のニュースに共通するのは、
「売場が受け身でいられない時代」に入ったという点です。

  • AIで情報は揃う
  • 消費は二極化する
  • 見られる位置で売上が決まる

だからこそ、
売場は“考えさせない設計”が求められます。

2026年に強い売場は、
今日の1フェイス、1段目から作られています。