週間グロサリーニュース

【今後のお米価格は!?アサヒを襲ったサイバー攻撃、他2つ】

週間グロサリーニュース10/6~10/12 秋といえば新米、新商品!アサヒ復旧になぜ時間が!?小売業の今後を見ていく

新米が流通し始めて、いつの間にか備蓄米というワードも聞かなくなってきましたね。新米が流通すれば価格も下がっていくと思っていたのに高いまま。なぜこんな高いのか気になるニュースがあったので紹介していきます。

他にも「アサヒのサイバー攻撃」「小売業の今後とは」「秋の新商品」について盛りだくさん情報が出ていたので一緒に確認していきましょう!

  • コメ作況新指標、福井は北陸で最高!今後の価格は!?
  • アサヒの窮地、復旧に時間がかかっているわけとは。
  • イオン「まいばすけっと」大増殖、今後のスーパーマーケットの行方
  • スマックのママイチオシおつまみ、ポテトチップスハッピーターン味が出た!

福井の作況は良でも新米価格は4千円中盤、JAの影響か

作況指標に代わり、直近5年間の収量をベースにコメの単位面積当たりの出来具合を示す「作況単収指数」というものがあります。北陸農政局福井拠点は、2025年産米の福井指数を9月25日時点で作柄を判断する基準の100を上回る103と見込みました。

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つまり、昨年と同等かそれ以上にいい感じってことやな

今年は高温少雨の影響で、米に対する影響が懸念されたものの、8月に一定の降水量があったことに加え6月中旬以降の日照時間が平年を上回ったことが前年並みに生育が進んだ要因だと分析されています。ただ、JA福井県がハナエチゼンの新米を初出荷した店頭価格を見てみると、5キロ4千円台中盤から後半と前年より6~7割の高値で推移している状況です。

備蓄米も流通し、新米が出ればさらに価格が収まると考えていた消費者からは落胆の声が上がっています。この価格が下がりきらない問題は、JA農協が独占的な支配力を持ち、それを行使しているからだとキヤノングローバル戦力研究所研究主幹の山下さんはふれています。※参考文献『コメの高騰の深層 JA農協の圧力に屈した減反の大罪』(宝島社新書)

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お米が流通する以外にも問題があるのね・・・

今後、米の価格は上がり続けるのでしょうか。お米がたくさん流通しても、簡単に下がらない背景がありそうです。今後も販売員として、そしていち消費者としてお米の価格変動には注目していきます。

アサヒにサイバー攻撃!世界でも猛威のランサムウェア攻撃

9月29日、日本を代表する飲料メーカー「アサヒホールディングス」はサイバー攻撃を受けたことを公表しました。受けた攻撃は、ランサムウェア攻撃です。世界でも猛威を振るっているサイバー攻撃であり、10月7日にロシア系のサイバー犯罪組織である「Qilin(キリン)」が今回のアサヒグループに対する犯行声明を発表しました。同組織は、アサヒから盗み出した内部情報9323ファイル(27ギガバイト)の一部を公開し、アサヒに身代金を要求しているとみられています。

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ランサムウェア攻撃ってなに??

ランサムウェア攻撃とは、悪意のあるソフトウェアを利用して、標的のコンピューターやネットワークに侵入し、データを暗号化したり盗んだりするサイバー攻撃です。不正サクセスを成功させた際に、組織の内部情報を身代わりとして身代金を要求します。払わない場合は、情報を公開すると脅迫されます。

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お金は痛いけど、身代金を払えば解決できるのね!安心

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そんな甘いものではないわ!!!

過去にも多くの大企業が攻撃にあっており、過去のケースでは身代金を払って完全回復できたケースは60%ほどです。しかも、復旧に数週間かかる場合もあります。また一度払うと、再び標的にされる可能性もあり、事実身代金を払った組織の74%ほどが後で攻撃に直面しています。

ランサムウェア攻撃に対して、各企業は何ができるのでしょうか。組織のシステム環境の把握と脆弱(ぜいじゃく)性や設定ミスを洗い出す必要があるでしょう。また、OS(基幹ソフト)やソフトウェア、フォームウェアのアップデートを実施し、セキュリティを最新の状態にしておくことが重要になるでしょう。今やだれにでも起こりえる脅威から守ることができるのは、自分だけだと肝に銘じる必要があります。

イオン「まいばすけっと」、その実態はミニスーパー。殺風景と酷評も拡大し続ける背景とは

イオンは、2030年までにミニスーパー「まいばすけっと(まいばす)」の店舗数を、現状の倍規模となる2500店に増やす計画です。そうなると売り上げも今の倍、6000億円ほどになり、現在のヤオコーやオーケーくらいの規模まで大きくなります。

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ミニスーパーっていいの??

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ミニスーパーの利点は、大きく3つありますよ!

  • 「近い」という立地上の強み
  • 「安い」を実現する        ローコストオペレーション
  • 「きれい」「フレンドリィ」を  担う人材への投資

ミニスーパーの利点とは

まずは「近い」という立地上の強みがあります。まいばすけっとの立地は東京都と神奈川県の都市部に集中しており、都市部には高齢者の単身世帯が増加しています。高齢者にとっては少し離れたスーパーに行くのも大変なことが多いです。まいばすけっとのホームページの企業紹介動画の中では、「都市で生鮮購入が難しい高齢者の数は2025年には推計870万人」になるとの予測が紹介されています(https://www.recruit.mybasket.co.jp/)。こうした「遠くのスーパー」に行けない高齢者にとって、徒歩数分で行ける「近くのまいばすけっと」は非常にありがたい存在です。コンビニという選択肢もありますが、コンビニでは生鮮食品が揃わないことが多いため、ミニスーパーとしてのまいばすけっとが選ばれることになります。

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コンビニでは生鮮食品が揃わないのよね~

次に「安い」を実現するローコストオペレーションです。小売業において、「安さ」は昔も今も変わらない圧倒的な武器になります。さまざまな工夫によって利益を確保しながら「安さ」を提供している企業はやはり強いです。まいばすけっとの価格は、コンビニより安いのは当然として、EDLP(Every Day Low Price)型のスーパーよりも総じて安く設定されていると感じます。商品調達面での「安さ」は、イオングループのPB「トップバリュ」を多く品揃えしていることが要因として考えられるでしょう。

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自社ブランド商品で利益確保と安さを両立!

商品調達以外では、ローコストオペレーションによって低価格販売の原資を生み出しているところが大きいです。まいばすけっとは都市部に立地するため、家賃やパート・アルバイトの時給は割高になるので、その分、いかにローコストな店舗運営を実現できるかが収益向上のカギになります。まいばすけっとでは、1人の店長が1~2店舗を担当し人件費の節約に取り組んでいます。また、パートやアルバイトさんの仕事は「レジ」「品出し」「清掃」の主に3つで、そこに「接客」を加え4つになります。

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簡単な作業を集中して実施!

最後に、「きれい」「フレンドリィ」を担う人材への投資です。上記のローコストオペレーションを店舗で実行するために、各店舗共通の「作業基準書」と呼ばれるマニュアルがあります。それを忠実に実行することが、まいばすけっとの店舗スタッフの仕事になります。シンプルなオペレーションだからこそ、教育を強化することで一層の効果を得ることができると考えられ、基本的にはどの店舗でも同じ作業を行います。そのため、スタッフは複数の店舗で勤務できる仕組みになっています。「きれい」を実現するのは店舗スタッフの日々の清掃作業ですが、本部でも清掃しやすい床材を取り入れたり、掃除用具のモップを汚れが落としやすいものに変更したりするなど、環境整備・作業改善を随時行っています。

ミニスーパー拡大による殺風景な売場

ミニスーパーのメリットがある一方で、近い将来スーパーの売り場は、少ない人員のオペレーション、品ぞろえの効率化が進んで、なんとも無機質な売場が増えていくでしょう。多くの資本力あるスーパーはセンターインフラとDX(デジタル技術を活用して企業や社会の在り方を変革する取り組み)に投資することで、規模の利益を最大限に発揮しようとするからです。このままいくと、スーパーの店頭は楽しさを感じにくくなっていきそうです。

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なんかワクワクしない・・・

しかし、ミニスーパー業態とは反対の道を進む企業もある。品質で勝負するヤオコーは生鮮、惣菜のインストア加工による鮮度がウリです。切りたて、出来立てで評価が高く、「SPA推進部」という部署ができて話題にもなりました。SPAとは製造小売業であり、この部署では生鮮や惣菜を加工・製造するセンターを運営し、インストア加工という最終工程は残しつつ、前工程をセンター化することで、品質のさらなる向上を目指していきます。今後、センター加工方式へと完全移行する企業が増えることを見越して、あえて最終のインストア工程を残し、差別化していく方向をヤオコーは選んだのです。首都圏郊外にとどまらず、中心部への進出を課題としてきたヤオコーにとって、インストア工程とバックヤード面積の極小化は、新たな都市型フォーマットにもつながります。環境変化をさらなるチャンスに変えて、ヤオコーの出店立地は首都圏中心部に拡張していくことでしょう。

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手間かかるけど、店内でさばきたてを提供するよ!!

効率性と接客の両立がスーパー業界の次の覇者。

効率性を重視したミニスーパーのような業態が進む一方、最近はネットスーパーも主流になりつつある。それに対するように、手間をかけることによって接客の質を向上させスーパーを買い物するだけの場所ではなく、楽しむ場所として位置付ける企業もある。効率性と接客の両立は昔からの難題ではあるが、この難題を突破した者が次の覇者となるでしょう。

秋の新商品!カルビー×亀田製菓は必見!!

「あの粉はなんなんだ!?」でおなじみハッピーターンとポテトチップスがコラボレーション!!正直すごく気になります。発売は2025年10月13日から全国のコンビニエンスストア先行で期間限定発売です。(同年11月下旬終売予定)

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記事書いてるのが12日で、明日発売!楽しみすぎる♪

東京・新橋のママによる総選挙で選ばれたおつまみというのがセンス抜群ですよね。公式ホームページもかなり作りこまれていて本気度が伝わってきます(https://sanko-seika.co.jp/mamanoichioshi/)。

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スナックのママって響きだけでグッと引き込まれちゃいます(笑)

台風の対応にご注意!

今週、そして来週と台風22号、23号の影響を受けそうです。商品の仕入れや店の安全対策などで目まぐるしい日々が続きます。季節の変わり目ですので、体調には十分お気をつけください。